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「背水の陣」の英語表現
かなり訳しにくい単語です。「背水の陣」とは「追い込まれている状況」で「持ってる力を全て振り絞る」という意味ですが、この2つの意味を同時に表す英語表現はありません。そのため、それぞれの意味を別々に訳す必要があります。
「追い込まれている状況」の英語表現
- one’s back against the wall
「壁際に追い詰められた」、転じて「もう出来る事が限られている非常に困難な状況」を意味する。
He found a solution with his back against the wall.
「彼は土壇場で解決策を見つけた」
- a last stand
‘a last stand’は元々、「兵士が大勢の敵に囲まれて追い込まれた絶体絶命の状況」のことで、「もう後がない状況」を示します。「最後のチャンス」とか「最後の抵抗、悪あがき」のような意味で使われることが多いです。
This game is truly our last stand.
この試合はまさに背水の陣だ (負けられない試合だ)
The team made a last stand saving four match points.
あのチームは最後の抵抗を見せて4回相手のマッチポイントを阻止した。
- be up sh*t creek without a paddle
直訳すると「(船の)オールなしで糞の小川を登る」、転じて「希望の光も見えない、非常に困難な状況にいる」という意味のイギリス英語のフレーズです。糞で八方塞がりなイメージですね。言うまでもなく汚い表現ですので、フォーマルな場面で使うのは避けましょう。
「全力を振り絞る」を表す英語表現
- pull out all the stops
「自分の抵抗、限界(stops)を全て解放して全力を出す」という意味です。「リミッター解除」のような語感で格好良いですね。語源は、「パイプオルガンの全てのストップレバーを引くと大きな音が出る」という現象から。
以上の2つを合わせると以下のように説明できます。
‘背水の陣’ indicates the situation when
- you are in a last stand but stay positive and pull out all the stops to overcome the challenging situation.
その他「困難な状況」を意味する表現
hopeless: 「希望(hope)がない(less)」と言う形容詞です。hopeless situation で「絶望的な状況」
predicament: 「困難な状況」と言う意味の名詞で、特に financial predicament で「経済的に困難な状況」としてよく使われます。
impasse: フランス語由来の名詞で 「(議論や交渉の)行き詰まり」という意味です。語源が im (否定) + passer (通る)なので、「行き止まり」のような語感ですね。
例文
Ex1
背水の陣でこプロジェクトに取り組んだ
- I did my best on this project, regarding it as my last stand/chance.
Ex2
リーグ優勝するためには、何が何でもこの試合で勝たなくてはならない。まさに背水の陣だ。
In order to win the league, we must score a victory in this match. This is truly our last stand.
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