公開処刑の原義を訳すと”public execution”です。public は「公の」、execution は 「処刑」という意味で、 “execute”は「処刑する」という意味。ネット用語・スラングとしての「公開処刑」には、大きく分けて以下の二つの意味があります。
- 大勢の前で恥をかく
- 他人との比較で自分の容姿の欠点が目立ってしまう
このうち、1に対応する表現は複数あるので紹介します。
put X to shame
「Xを圧倒して恥をかかせる」という意味。比較によって恥をかかせるという点で、公開処刑と近い表現です。
(make someone) die of embarrassment
「死ぬほど恥ずかしい (思いをさせる)」という意味。これも「死ぬほど」という比喩が公開処刑と少し似ています。
crucify
「(大勢の前で)激しい批判やバッシングを浴びせる」という意味。元々は「十字架に貼り付けて殺す」という、イエス・キリストも受けたとされている刑を表す他動詞です。 そのため語感が非常に近いといえます。ただし、フォーマルな表現なので「公開処刑」とは語感が異なります。
(例)
The commentator was crucified for his illogical remarks.
あのコメンテーターは非論理的な発言で大バッシングを受け、公開処刑となった
mortify
「屈辱を感じさせる」という意味。基本的には受け身で使われ、”die of embarrassment” と似た意味になります(ただし、これも結構フォーマルな表現です)。かつては、「命を奪う」という意味でも用いられていたため、(フォーマル度合いでは異なりますが)公開処刑と語義が近いです(”mor”の部分はラテン語で「死」を意味する単語を語源とし、mortal「死ぬ運命にある」や immortal 「不死の」もmorと同じです)
一方、2の意味を英訳するのはかなり難しいですが、以下の表現が比較的近いです
stand/stick out like a sore thumb
「(痛みで腫れた親指のように、周囲と比べて)悪く目立つ」という意味です。より丁寧に英文で公開処刑の意味を説明することになります。例えば、フォーマルな場所にTシャツジーパンで行くと、stand out like a sore thumb です。 公開処刑の意味をもっと詳しく英語で説明すると、以下のようになります。
when flaws or undesired features of one’s appearance are amplified and emphasised in a photo or video in contrast to the other people around him/her
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