この記事では、(意外に)日本語と英語の両方で存在する慣用句や諺などを紹介します。
一石二鳥
kill two birds with one stone
直訳は「一つの石で二羽の鳥を仕留める」です。日本語では基本的に「一つの行動で二つの利益をもたらす 」のような意味で使われますが(例:犬を飼ったら癒されるし防犯になるし一石二鳥だ)、英語では「2つのことを(何かのついでに)こなす」という意味でも使われます (例:犬の散歩をするついでにゴミ出しをする)。
青天の霹靂
a bolt out of/from the blue
bolt は通常、工具のボルトの意味ですが、ここでは サンダーボルト (thunderbolt, a bolt of lightning) のボルトです。なので、このフレーズの直訳は「青(空)からの稲妻」で、意味は「予想だにしていなかった急な出来事」となります。僕は最初、空から急に工具のボルトが降ってくるくらい予想外のこと、という風に勘違いして覚えていました。笑
絵に描いた餅
pie in the sky
直訳すると、「空にあるパイ」ですが、意味は「(計画や考えなどが)空想的で非現実的な事」です。日本語も英語も、手が届かない食べ物で例えているのが面白いですね。
卵が先か鶏が先か
which came first: the chicken or the egg?
直訳は「どっちが先だったか:鶏と卵?」で、有名なパラドックスです。また、そのような状況(2つの事柄がお互いに依存していて、どっちが原因でどっちが結果か分からない状況)を “chicken-and-egg situation” と言います(例:仕事がないと田舎に人は移住しないけれど、人が移住しないと仕事が生まれない)。
氷山の一角
the tip of the iceberg
直訳すると、氷山の先端。The reported scams are just the tip of the iceberg. (報告された詐欺は氷山の一角に過ぎない) のように、”just” を伴うことが多いです。基本的に氷山の大部分は水面下に隠れているため、船から氷山の一角だけを見て油断して航行していると非常に危険である、ということが由来です(そのため「(隠れている)大きな問題の一部だ」のような意味で使われます)。
金をドブに捨てる
throw (or pour) money down the drain
直訳は「お金を排水口に捨てる」で「お金を無駄にする」という意味になるので、日本語とほぼ同じ表現ですね。
必要悪
necessary evil
そのまんま「必要な悪」です。税金やコロナ禍のロックダウンのように「嫌だけど必要不可欠な物・事」を表すのに使います。
二兎を追う者は一兎をも得ず
If you run after two hares, you will catch neither.
「もし二匹の野ウサギを追えば、どちらも捕獲出来ないだろう。」です。日本人にとってウサギといえば “rabbit” ですが、ここで使われている “hare” は “野ウサギ”のことです(それぞれ異なる動物で、hare の方が一般的に耳と足が長い)。この諺はラテン語にも存在する、歴史のある表現です。
豚に真珠
(Cast) Pearls Before Swine
直訳は「豚の前に真珠(を投げる)」です。聖書に由来する表現なので、おそらく数多くの言語で用いられている表現です。ちなみに、「猫に小判」は英語には存在しない日本語独自の表現です。
目には目を歯には歯を
an eye for an eye (and a tooth for a tooth)
こちらも「豚に真珠」と同様に聖書で使われているので、全世界共通の表現です。
洗脳
brainwash
元々は中国語の”洗腦” が語源で、brain (脳) + wash (洗う)と英語に直訳されました。1950年ごろから使われ出した、比較的新しい言葉のようです。(参考:’Brainwashing’: A History)
隣の芝生は青い
The grass is (always) greener (on the other side)
実際は”The grass is (always) greener” と短く表現することが多いです。
時は金なり
Time is money
これは学校でも習うくらい有名な表現ですね。
関連記事
オンライン英会話Bizmates(ビズメイツ)



Leave a Reply