「ブーメラン」の英語表現
「野党に特大ブーメランが直撃!」のようなカジュアルな表現は英語にはありませんが、同じ概念を表す英単語やイディオムはあるので紹介します。
- hypocritical
- hypocrisy
- hypocrite
hypocritical は「自身の考えや言動と矛盾する」という意味の形容詞で、矛盾した「行動」と「人」をそれぞれ ‘hypocrisy’ ‘hypoctite’ といいます。そのため、「自身の言動と矛盾した批判」つまり「ブーメラン批判」は ‘hypoctitical critisism’と表せます。なお、日本語で hypocritical の意味をググると「偽善的な」という意味がヒットしますが、「矛盾する」と言う意味の方がずっと強い単語です。
- self–contrdictory
- self–contradiction
それぞれ「自己矛盾している」「自己矛盾」という意味の単語です。動物保護のためにベジタリアンとなった人が毛皮のコートを着ていれば、それは self-contradiction と言えます。ブーメランとは少し意味が異なりますが、関連用語として紹介しました。
- the pot calling the kettle black
- (略語) pot, kettle, black
直訳すると「ポットがヤカンを黒いと呼ぶ」という意味で「自分のことを棚に上げて他人を批判する」を意味するイディオムです。ススで黒くなったポットが同じく黒くなったヤカンを「お前は黒く汚れているな!」と馬鹿にする様子が語源の一説だそうです。ただ、 blackをネガテイブな意味で使うとすぐ「人種差別だ」という方達がいるので、そういうのに敏感そうな人の前では使うのを控えた方がいいかもしれません。(イディオム自体は全く肌の色と関係ないのですが)
A: He is such a liar. (彼はなんて嘘つきなんだ)
B: That’s the pot calling the kettle black (見事なブーメラン/人のこと言えるのかよ)
- look who’s talking
直訳すると「誰が話しているかを見て」という意味で、「いや、お前が言うな!」という場面で使われます。自分のことを棚に上げた発言を受けて「見事なブーメラン!」と言うときは英語で ‘Look who’s talking!’ と訳すことができます。
なぜ「ブーメラン」と言うのか英語で説明
A hypocritical criticism is called ‘boomerang’ in Japanese because, after being thrown at others, it comes back to the criticiser like a boomerang.
自分のことを棚に上げたような批判は日本語で「ブーメラン」と呼ばれる。なぜなら、そのような批判を他者に投げつけた後、ブーメランのように自分の元に戻ってくるため。
英語記事
ブーメラン (Boomerang) as Internet Slang Meaning ‘hypocritical statement’
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